イベント

Graduate Conference

大阪大学グローバル日本学教育研究拠点は、大学院等高度副プログラム「グローバル・ジャパン・スタディーズ」を提供するなど、大学院生の国際的研究発信力を高めることを課題の1つとしています。そして、身につけた能力を実際に運用してみる機会を大学院生に提供することを意図して、毎年Osaka Graduate Conference in Japanese Studiesを開催しています。近年は、「国際日本研究」コンソーシアムと共催するかたちで開催しており、発表者若干名と主催組織のシニア・若手の研究者あわせて20人程度で、緊張せずに発表・討論できる場を提供しています。国際学会で活躍したいと考えている若手の方々が、英語で研究報告を行う経験を積む機会、研究上の人脈を広げる機会として活用してくださることを期待しています。毎年9月頃に、翌年1月に開催する会の発表者を募集いたします。

第6回 Osaka Graduate Conference in Japanese Studies
開催報告

2024年1月6日(土)に、大阪大学中之島センターセミナー室7Aにおいて、第6回 Osaka Graduate Conference in Japanese Studiesが開催されました。主催組織以外からは、講師としてクリスティーナ・岩田=ワイケナント先生(名古屋大学教授)、フェリッペ・モッタ先生(京都外国語大学講師)が参加してくださり、9名の大学院生が研究発表を行いました。

発表者の声

日本を対象とした研究を行う際、日本語のみ使用しても良いかもしれませんが、研究の成果をより多くの人に知ってもらうためには、やはり英語で発表しなければならないと思い、Osaka Graduate Conference in Japanese Studiesに申し込みました。そして実際に参加すると、このGraduate Conferenceでは、英語による研究発表に関するさまざまなことを教わったように感じます。コメンテーターの先生方は、発表内容についての英語圏の聴衆に向けての発表において説明・留意すべき点だけでなく、スライドのデザインや発表時のたち振る舞いについても教えてくださいました。また、学会は他の研究者の発表を聞き、意見交換する社交の場でもありますが、このConferenceでもそのような機会に恵まれました。端的に言えば、Osaka Graduate Conference in Japanese Studiesに参加すれば英語圏の学会発表のイメージがつき、本番のための練習として最適だと思います。

オブザーバーの声

拠点が開催するOsaka Graduate Conference in Japanese Studiesに参加して、何よりも、良い発表の仕方について学ぶことができました。それは、発表のテクニックだけではなく、幅広い専門を持つ視聴者のためにそれぞれの研究をどのように発表できるのかが議論され、グローバル日本学というエリア・スタディーズにおいて欠かせないスキルだと思い知らされました。先生方による指摘やコメントがとても刺激的で、専門ではない分野に関してどのように質問をすれば良いのか、またはどのような質問があり得るのかについて学ぶ機会にもなり、将来自分が教員になったときにとても参考になります。さらに、発表者のプレゼンテーションを見ることによって、なかなか触れる機会がない分野に関して繰り広げられている研究について少しでも知ることができて、大変有意義な時間を過ごせました。

第5回 Osaka Graduate Conference in Japanese Studies
開催報告

2023年1月7日(土)に、大阪大学豊中キャンパス基礎工学国際棟セミナー室において、第5回 Osaka Graduate Conference in Japanese Studiesが開催されました。主催組織以外からは、講師としてアン・シェリフ先生(オーバリン大学教授)、フェリッペ・モッタ先生(京都外国語大学講師)が参加してくださり、5名の大学院生が研究発表を行いました。

発表者の声

第5回Osaka Graduate Conference in Japanese Studiesに参加することを通じ、英語で発表する自信がつきました。英語の原稿とスライドの準備に時間を要しましたが、その甲斐あって、発表の仕方と論点の双方について専門的なアドバイスをいただきました。また、「国際日本研究」コンソーシアムの他大学の発表者と触れ合う機会にもなり、コロナ禍のなかで長い間実現できなかった貴重な経験をすることができました。研究テーマに共通項のある学生と話し合うことで研究会や研究チームについてさまざまな新情報を入手することができ、今後、その学生と協力し、ほかの研究会で一緒にパネルを組む計画を立てようとしています。このOsaka Graduate Conference in Japanese Studiesは国際的な場で活躍するために必要な能力を身につけるチャンスになりますので、学年にかかわらず参加を強くお勧めします。

私は日本近現代文学を専門としており、普段の学会では日本語で発表しています。そのため英語での発表は聴く機会も発表する機会も多くありませんでした。しかし将来自分の研究を英語でも伝えられるようなスキルを身につけたいと思い、今回Osaka Graduate Conference in Japanese Studiesに応募しました。このConferenceでは、文学、社会学、歴史学など様々な分野の日本に関する研究発表があります。日本に関する研究対象をどのように英語で説明するかという観点から、他の人の発表を聴けることは大変勉強になりました。また専門分野の異なる先生方や聴講参加者から、質問やフィードバックをもらうことができます。特に、わかりやすいスライドの作り方などプレゼンの仕方についてもコメントしてもらえる点は、このConferenceならではだと思います。
私は今回初めて英語での学会発表を経験しました。日本語作品を英語に翻訳したり、プレゼンにふさわしい英語表現を学んだりと、日本語発表では意識していなかった発表準備についても学びました。実際に発表をしてみて、質疑応答でしっかり答えられるよう事前に準備することも必要だと感じました。今回の経験を通して自分の英語発表に対する課題を知ると同時に、英語でも研究を伝えられるようになりたいという気持ちがより強くなりました。

オブザーバーの声

1月7日に開催された第5回Osaka Graduate Conference in Japanese Studiesに参加することで、文学、映画、マンガ、歴史、音楽をはじめとした、多岐にわたるテーマの研究発表を聴かせていただき、大変勉強になりました。研究の視点と学術的な発表のスキルに関する先生方のご意見も私にとってとても参考になりました。また、今回の会議を通して、日本と世界各国から来られた先生方、また異分野の研究をしている若手研究者とも交流することができ、とても実りある時間になりました。

リスナーとしてコンファレンスに参加したのですが、いい勉強になりました。多岐にわたる研究発表は、日本研究を専門としていない私にとって、日本の歴史や文学に対する理解を深めるよい機会になりました。日本の先生方だけでなく海外の先生方も参加されていたので、さまざまな視点からフィードバックをいただけるというところが印象に残りました。さらに日本各地から来た大学院生の方々とディスカッションやコミュニケーションもできたので、研究の面白さを感じることができました。

第4回 Osaka Graduate Conference in Japanese Studies
開催報告

2022年1月8日(土)に、大阪大学豊中キャンパス基礎工学国際棟セミナー室において、第4回 Osaka Graduate Conference in Japanese Studiesが開催されました。主催組織以外からは、講師として田中キャサリン先生(兵庫県立大学准教授)、周雨霏先生(ドイツ日本研究所研究員)が参加してくださり、8名の大学院生が研究発表を行いました。