イベント
GJS Research Workshop 2024年5月例会
ラテンアメリカにおける「帝国日本」の再考:ブラジル・アマゾンにおける移植民事業の展開から
日 時:2024年5月27日(月)17:00~18:30
会 場:大阪大学豊中キャンパス 全学教育推進機構 実験棟1F サイエンス・コモンズ DAICEL Studio(ハイブリッド開催)
開催言語:日本語。討論は日英両語。
参加方法:参加お申し込みは終了しました。
https://forms.office.com/r/3XNxidUdXU
【講演】
Facundo GARASINO(大阪大学グローバル日本学教育研究拠点 特任講師)
【コメント】
秋山 かおり(大阪大学大学院人文学研究科助教)
【趣旨】
近代日本では、海外移民を帝国日本の膨張の主体として動員しようとする言説と事業の系譜が存在した。実際、多くの知識人、官僚、実業家や社会運動家は、植民地・勢力圏の外部に越境した移民を媒介者として、国際貿易の振興や海運業の拡張、または資源や市場の確保のため、あるいは民族の「海外発展」を実現しようとした。今回のワークショップでは、1920年代から実施されたブラジルのアマゾン地域における日本の移植民事業の展開を取り上げる。その際、ホスト社会の文脈と移民の経験から、勢力圏をはるかに越えた帝国日本の位置付けとその膨張の実態について検討する。これを通して、帝国日本と移民との接続をめぐる近年の研究動向を再検討しつつ、ラテンアメリカ(研究)との交差点から、日本研究にとっての新しい論点と広がりの可能性についても考える。