グローバル日本学教育研究拠点(Global Japanese Studies Education and Research Incubator、略称GJS-ERI)は、人文・社会科学系の各部局でなされているディシプリン・ベースの取組の成果を踏まえつつ、教育研究の両面で次のような新たな展開を牽引していくことを目的として、2020年12月1日に設置されました。
まず、研究面では、「日本」を手がかりとして人文・社会科学の最先端の学問的対話が交わされる新たな学際的・国際的学術プラットフォームを構築することを目指しています。そのような新たな学術プラットフォームとして「グローバル日本学」を構築し、「日本」からグローバル・アカデミアに向けた研究発信力の強化を達成することが、本拠点の研究面での目的です。
つぎに、教育面では、そのような研究成果を学際的・社学連携的な教育プログラムとして展開することを目指しています。日本の文化や社会についての幅広い知識は、理系を含むあらゆる分野の学生にとって、研究成果を社会実装しようとする際の基礎的素養として役立ちます。研究成果を社会実装するための基礎学として「日本学」を位置づける立場から、学際的・社学連携的な教育プログラムを展開し、「日本」発の独創性をそなえたグローバル人材を育成することが、本拠点の教育面での目的です。
さらに、以上のような新生面を拓くための基盤として、本学で積極的に取り組まれている大量のデータに基礎づけられたデータ駆動型の教育研究に、人文・社会科学系の領域において「日本」研究の立場から注力しようとしています。