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April 2021 Workshop
「なぜ日蓮は辻説法をしたと語られているのか—日蓮像の構築と日蓮主義」
Time: Wednesday, April 28, 2021, from 5:00 PM to 6:30PM (JST)
Place: Osaka University Toyonaka Campus, Nakaniwa Kaigishitsu
The event will be conducted using both English and Japanese.
The registration period for this event has ended.
辻説法とは人通りの多い辻(道が交差した場所)に立って道行く人に説法することを意味し、現在の街頭布教に相当する。戦闘的な折伏を実践した日蓮のイメージのひとつとして定着しており、現在も鎌倉市内には、小町通り沿いに日蓮の辻説法の跡といわれる場所がある。しかし、辻説法についての記述は日蓮自筆の文章(遺文)では確認できない。また、16世紀に作られた絵伝にも辻説法の姿はみえない。さらに、辻説法という言葉自体の定着は明治時代以降のことであり、日蓮の独特の布教法として強調されるようになるのも近代に入ってからである。本発表では辻説法をめぐる語りに焦点を当て、日蓮像の構築過程を明らかにするとともに、辻説法のイメージの構築および定着において日蓮主義の果たした役割を考察する。